シュボ――!!

「きゃああっ!」

鋭い悲鳴をあげながら、響子はとっさに羊皮紙を手放した。

浮かび上がってきた模様をのぞき込もうとした途端、音をたてて紙が燃え上がったのだ。

手から離れ床に落ちた紙は、瞬く間に灰になり、跡形もなく消えてしまった…。

危ないところだった。
あと少し反応が遅かったら、自慢の艶やかな黒髪に火が移り、大変なことになっていただろう。

「燃え落ちるなんて、どういうこと…」

火が出る直前に、かろうじて浮かんだ文字をかすみ見ることができた。
そこには、白い字でこう書かれていた。

――Return the heart.

「心を返せ…。記憶ではなくて、感情のことかしら…。
それとも何か別のもの…?」


a.もう一枚ためしてみようか…

b.いやよ! 髪が燃えたら一大事!